「大事なのはユーザーへの価値」Trustful TeamでのQAと云う働き方 | #LayerXではたらくひと

#LayerXではたらくひと とは 『ありのままのLayerXを、より多くの方に知っていただきたい!』という思いから始まった、LayerXのチームやプロダクト開発の面白さを、(正社員就業に限らず)あらゆる形で関わっていただいている方から、現場感ある目線で語っていただくシリーズ企画です。
 

今回のゲスト

@kaku(加来 隆司)さんと@taikyy(山本大輝)さん | LayerX, SaaS事業部QAチーム

お二人の入社時期と現在のポジション、業務内容を教えてください

@kaku:私は2021年10月1日から正社員としてスタートしました。主にバクラク請求書のリリースQAの取りまとめとして、リリースされる機能の仕様把握からQAの準備、実施までを行なっています。QA(Quality Assurance)は所謂デバッガーとは異なり、リリースされる機能が全て盛り込まれた環境で仕様通りに機能しているかのシステムテストをメインとしています。
仕様策定段階からMTGで仕様考慮漏れを防ぐなど、サービスの品質に関わる活動全てを役割にしています。流れとしては2週間を1スプリントとした「開発→QA→リリース」のサイクルから仕様通りに動いているかの確認です。
@taikyy:私は2021年6月から業務委託として関わらせて頂いていて、今年(2022年)の2月から正社員としてjoinしています。バクラク申請のQAを取りまとめていまして、不具合の再現確認やリリース前のQAを行なっています。
また、リリースが完了したタイミングでリリースノート(新機能の情報をまとめた記事)を書いてお客様への新機能の紹介もしています。リリースQAでプロダクトの仕様を細かく把握しているので、バクラク申請のガイド作成や問い合わせの対応、テクニカルサポートとして仕様の質問に回答をすることもあります。

エントリーのキッカケから入社までの過程について教えてください

@kaku:前職時代に、以前一緒に働いていた石黒さんから「QAの募集に苦戦している、募集要項など含め相談させてほしい」と相談されました。そのお話を聴かせてもらう中でLayerXにはとても信頼できる良いメンバーが集まってることを強調されてて、転職意向抜きでその方々とお話しさせて頂きたくなったことがキッカケです。
石黒さんは元々前々職でお世話になっていたこともあって200%信頼していたので、その人がここまで言う会社ってどんな組織なのかすごく興味が湧きました。カジュアル面談形式で松本さん(CTO)と榎本さん(SaaS事業部責任者)と話をさせてもらって、一緒に仕事をしたいなと素直に思いました。
会社がスケールする段階で大変なフェーズにも関わらず、すごく楽しんでることが伝わってきたんですね。その面談の場で選考を希望して、改めて梶原さん(現カスタマーサクセスリード)、福島さん(CEO)と話し、オファーを頂きました。最初に2日間の体験入社、それから2週間ほど業務委託として稼働した後に正式入社に至ってます
@taikyy:私は元々大学在学中に個人事業としてモバイルアプリの開発を行なっていて、卒業後のキャリアをぼんやり考え出した頃、梶原さんにキャリア相談をさせていただく機会がありました。そこでLayerXのエンジニアがプロダクトの仕様策定を行い、背中合わせで開発をおこなっているなどの話を聞き興味を持ちました。そこから福島さんのnoteなども読んだ結果、会社として取り組む課題がとても大きいのに、進んでいく方向性(指針)がはっきりしていることにとても驚きました。
その後、石黒さん、榎本さんとも話した流れで業務委託として梶原さんの手伝いをするところから始まりました。(梶原さんの以前書かれた記事↓)

現在のQAチームについて教えてください

@kaku:現在SaaS事業部のQAチームは3名体制です。バクラクシリーズの「バクラク請求書」を私が、「バクラク申請」をtaikyyさん、「バクラク電子帳簿保存」を業務委託のメンバーが担当している状態です。現状QAチームは開発チームの中に属している形になります。(参考画像↓)
チーム内では毎日朝会を開き、全体周知事項の共有、QA準備期間ではそれぞれの状況を報告します。全体では開発チームのMTGにも参加しています。今後のチームとして、組織全体がスケールする段階にはありますが、個人的にはあまり大所帯のチームにはしたくないなと思っています。経験上、大きなQAチームはうまくまとまらず業務も回り辛い為、お互いにフラットな関係を保つ為にも少数精鋭のチームでありたいです。QAの自動化に特化したメンバーも含めてテスト自動化を強化したいですね。
@taikyy:現在、kakuさん主導で業務上3人それぞれで1on1の時間を設けられたり、フラットに話ができる環境が作られています。どんなことでも話し易いのでこの文化は継続していきたいです。今後は、多方面から重なる箇所も多いので、3つのプロダクトの共通点を横串で繋げてチームでの共通認識と共にコミュニケーションや課題解決に取り組める環境を作っていきたいです。
最近は世の中的な状況によりオフラインで会うことが少なく業務外のコミュニケーションが少ない状態ですが、気軽に一緒にランチなども行きたいです。

普段の業務の流れと今後の課題について教えてください

@taikyy:今は2週間1スプリントで動いています。ザックリと1週目でスプリントの計画、2週目の月火に開発環境(dev環境)でプロダクトに触れながら仕様の確認とテストケースの作成、水木でQAを実施して金曜日にリリースという様な流れです。2週目が業務の60%くらいを占めていて結構忙しいですね。
今後の課題としてプロダクトの複雑化に伴って仕様理解が難しくなってくることやテスト範囲が膨大になってくることが予想できます。それぞれの機能の組み合わせへの対応が難しく、テストの自動化が急務だと思っています。
@kaku:課題感としては、1つ1つのプロダクトが大きくなってきていて、1プロダクトにQA1名体制ではきつい状況になってきてます。具体的にはバクラク請求書、及びバクラク申請にQAメンバーを増員、自動化メインの役割に増員が必要になってきています。また新規プロダクトも控えているためまだまだQAメンバーは必要になってくると思います。
QAの仕事は時間をかけて良いならどこまでもできる仕事なのですが、いかに限られた期間内で品質を担保できるかが重要になってきます。先日榎本さんが出された「開発速度が速い #とは」で述べられている様に、「お客さまに届ける価値の提供スピード」を落とさないためにも、しっかりと優先順位を決めてやるべきことはマストでやり、やらなくていいことはやらないという意思決定をしていくことが大事だと思っています。また最近は業務の属人化を感じているので、これも解決していきたいです。

LayerXの文化について教えてください

@kaku:LayerXではセールス、カスタマーサクセス、開発エンジニア、デザイナー、そしてQA等の様々な役割の全員が「より良いサービスにしよう」という一点に目が向いている。正直入社して一番驚きました。お客さまからの問い合わせや機能的な要望に、役割関係なくスピーディーに対応検討が始まるサイクルが根付いているのは素晴らしいことだと思います。
また、お互いをリスペクトする文化がとても根付いていると思います。褒めたり、感謝の言葉が多くて皆がお互い気兼ねなく発信できる空気が作られています。日々社員数が増加している環境で、これは非常に大切なことだと思います。
細かなことではSlackでのコミュニケーションにおいても様々なチャンネルが存在し、会社としてUBT(Unconscious bias and diversity training)について考えるチャンネルがあったり、業務に直接関係ないことでも気兼ねなく書き込めるチャンネルがあったり、可愛い動物に癒されるチャンネルがあったりして楽しめています。
@taikyy:私はLayerXの文化の中では特にTrustful Teamと云う行動指針が気に入っています。QAと言う立場上、品質保証の為にある程度細かい点を指摘することも必要になります。また、ユーザーにとってこのあたりのUIを変更した方がわかりやすいのではないか、この文言を変えた方が伝わりやすいのではないか、といった意見もエンジニアにフィードバックしていきます。その中でもユーザーへ届ける価値が向上すると思われるものはリリースの直前までどんどん取り込まれていきます。
セールスからCS、開発、QAまで一貫して全てのメンバーがユーザーへの価値を届けることに目が向いているからこそだと思います。品質保証の観点でいくと、不具合が発生した際は内容を振り返るとともに、個人の責任を問うのでなく、どうすれば構造的に不具合を防げるのかというコミュニケーションが交わされます。このような行動のひとつひとつがチームに対する信頼の表れだと思います。
入社後に裁量が大きかったのも特徴的です。入社後すぐ任せられる仕事もあり最初は少し混乱しましたが、新規JOIN者専用のSlackチャンネルからわからないことは丁寧に説明してくれました。(今は驚くほどオンボーディングが充実しています。)入ったばかりでも簡単に手を挙げられる空気で、入社してすぐの人がプロジェクトを立ててSaaSを導入し業務改善をガンガン進めるなども普通に起こっています。
また、"board_public"というSlackチャンネルがあるのですが、経営陣の考え方や読んでいる記事や感想などがオープンに公開されていて驚きました。これもLayerXらしい透明性の高い文化だと思います。
Trustful Team:各自がプロフェッショナルとして、時にはシビアな判断も含め、実行するチームを目指す。そのためにも、おたがいを信頼し、透明性のあるコミュニケーションを徹底しよう。LayerX 行動指針

どんな人にLayerXへのエントリーを勧めたいですか?

@kaku:スピード感のある開発サイクルの荒波を乗りこなしたい方、ある程度の忙しさを楽しめる方が合ってそうですね。
主体的に様々な情報をキャッチアップでき、仕様書がみっちりなくても一緒に走ってくれてそれを楽しめそうな方は是非エントリー願いたいです。QA未経験でも経理ドメインに長けていて「サービスの品質向上に関わりたい!」という熱量のある方であれば大歓迎です。
@taikyy:柔軟な方が良いと思います。QAではありつつ自分で業務範囲を広げられる方や向上心があってドメイン知識などを自分でも勉強していける方は合ってそうです。私もQA未経験だったので、最初はQA経験が乏しくてもやる気次第かと思います。

最後に

こちらにQAチームが目指す動き方もスライドにまとめられています↓
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